受講生VOICE #1

建設業界の最前線で、英語を武器にする
─大成建設・太田賢志さんが語る「オフィス留学」のリアル

大成建設・太田賢志さん

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入社後に見えた「英語の壁」と現場のリアル

――本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?

太田:よろしくお願いします。2018年に大成建設に入社しまして、現在は主に設計業務を担当しています。趣味はゴルフと野球です。もともと旅行が好きで、今でもアジアやヨーロッパなどの様々な地域へ夏季休暇や年末休暇を使って訪問しています。様々な国の文化に触れることが好きで、特に各国の市場で食材めぐりが好きです。海外旅行から帰国するたびにあの市場で英語をもっと話せたら、もっと理解が進んだんだろうになと、思うことも多々あります。もともと、学生の頃から短期留学に行ったり語学習得には興味はありました。

――お仕事の中で英語が必要になる場面はありますか?

太田:そうですね。2020年頃からアメリカやシンガポール等のお客様とやりとりする機会が増えてきました。会議やメールでのやりとり、英語図面作成業務や打ち合わせ資料の作成など、英語を使うシーンが増えましたね。今まで日常的に英語を使う環境にはいなかったので、考えや思いを伝えたくても伝え方に制約がある環境はなかなかのストレスでした。(笑)

――英語力に関して、どのような課題を感じていましたか?

太田:一番大きな課題は、実際に英語を使うアウトプットの機会がほとんどなかったことです。そのため、独学でアプリや映像授業を使っても、実務に直結する力にはつながりにくいと感じていました。例えば、教材ではきれいな発音ばかりで助かる一方、実際の会話ではスピーカーによって訛りがあり、ニュアンスの違いに戸惑うことが多かったです。また、会話のスピードについていけず、スムーズに対応できないことも課題でした。実務面でも、英語の書類を読むのに時間がかかり、残業せざるを得ないこともありました。

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「オフィス留学」との出会いと決断—説明会参加から受講まで

――そうした課題の中で、「オフィス留学」を受講しようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

太田:もともと学生の頃からアジアの留学生と接する機会が多かったので異文化交流には積極的だったほうです。今まで日本語をベースに日本語が伝わらないときに英語で補足する程度で英語を使っていた環境でしたが、社会人になり業務上必要に迫られたことがきっかけだと思います。最近では特に海外のお客様とやり取りする機会が増え、業務上で英語を使う必要性を感じていました。その時に、イントラネットでたまたま目に入った「オフィス留学」という言葉を見つけて、説明会に参加したのが始まりです。会社から受講料の補助もありましたし、ネイティブ講師の国籍がカナダやオーストラリアだったのもあり惹かれました。

――ほかの英語学習方法と比べて、「オフィス留学」の魅力はどこにあると感じましたか?

太田:映像授業やアプリだけだと、どうしても「今日は疲れたし…」とサボりがちになってしまって。その点、「オフィス留学」は他の会社の方とも一緒に学べて、ちょっとしたコミュニティのような感覚があります。年齢や職種もさまざまなので、交流も楽しいですね。最初は緊張しましたが、慣れてくると自然と楽しめるようになりました。教材に時事ネタが採用されていたり、講師によっては新聞記事をベースに意見交換する時間が用意されています。日常的な型にはまった英会話でなく、歴史、文化、アート、スポーツのネタを題材に英語というツールを使い各生徒の思いを交換する場が用意されていると思います。よい教材とフレンドリーな講師がそろっているから成り立っているのでしょうね。

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一人で頑張らない英語—指導の軸はプロ講師、推進力は仲間

――受講前に不安だったことはありますか?

太田:通常業務がある中で、準備に時間を割けるかどうか不安でした。でも、最初の1カ月は慣らし期間みたいな感じで、2カ月目以降からリズムが取れてきました。大成建設の人たちは基本的に自走力が高いので、自然と馴染めましたね。

――実際に受講してみて、印象に残っていることや変化はありましたか?

太田:リスニング力が確実に上がったと思います。毎日最低1時間、平均すると2〜3時間は英語に触れるようになりました。TOEICの点数も伸びましたし、何より英語を使うことに対する心理的ハードルが下がりました。私は毎週水曜日にパーソナルトレーニングを受けていますが、今となっては毎週JP(太田さんの担当講師)に何を聞いてみるかと楽しみにしています。(笑)

――業務との両立はどうされていましたか?

太田:正直、特別な工夫はあまりできていないと思いますが、電車移動時間にイヤフォンをつけて英語音声を流し聞きしていました。仕事が終わるのが遅いときは、最低限文法の参考書だけやるなどルールを決めて淡々とこなすようにしていました。深夜に宿題に取り組むこともありましたが、時事ニュースネタなので新聞を読む感覚でこなせていましたね。なんといっても、業務の繁忙度に合わせて講師が宿題の量を調整してくれているので挫折する寸前まで、柔軟に寄り添ってくれる感じがします。

――講師や教材についてはどう感じましたか?

太田:講師の方々はとてもフレンドリーで、会話を引き出すのが上手だなと感じましたし、教材もちょうど良い難易度でした。とくに講師のプライベートの話が面白くよくこんなに個性豊かな講師の方たちがいるのかと感心しましたね。画面上でしかお会いしたことがないのが少し残念です。(笑)

――建設業界に特化した英語研修は非常に珍しいと思いますが、受講してみてどう思いましたか?

太田:そうですね、中には留学・海外勤務経験者はいますが建設業界の同世代の大多数は英語に対してネガティブな印象を持っている人が多い印象です。でも、大手ゼネコンでは海外勤務の機会もあるので、こうした自己研鑽はすごく有意義だと思います。特に、同じような職業のバックグラウンドを持つ人たちと切磋琢磨できるのは大きな価値だと思います。

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これからの自分と読者へのメッセージ

――今後、英語力をどのように活かしていきたいと考えていますか?

太田:日本の建物の良さ、竣工までのプロジェクトを段取りよく進める計画力、様々な日本の建設業の良さがあります。設計者としてその良さを伝えられるように、そして信頼できる設計者としてプロジェクトにかかわれたらよいなと思っています。その時は少しでも通訳を介さず、自分の言葉で伝えたいですし、話を理解したいです。まだまだ、日本国内であっても外資系のお客様の期待にお応えしなければいけない場面があります。海外勤務をせずとも英語力は今後も磨いていきたいです。

――5年後、どんな自分でいたいと思いますか?

太田:アメリカ留学を経験されてきた上司のようになりたいです。当時はオフィス留学のような講座はなかったと聞いています。英語は独学で勉強され、米国の設計会社で様々な貴重な体験ができたと目を輝かせながら語るんです。米国での業務が今の業務に直結しているようで私もそのような環境で働くことに憧れています。私も機会があれば海外で留学などで、グローバルな業務に従事したいと思っています。

――最後に、「オフィス留学」を一言で表すとどんな研修でしょう?

太田:「言い訳ができない環境がセットになった、やさしい英語ブートキャンプ」ですね(笑)。逃げられないけど、見守ってもらえる。英語に対して後ろ向きだった人でも、気軽に挑戦できると思います。

――これから受講を検討している方にメッセージをお願いします。

太田:少しでも気になるなら、まず受けてみてください。TOEICのスコアアップもできますし、いいバランスで見てくれる環境が整っています。英語は必要だけど苦手だと感じている方にこそ、挑戦してほしいですね。

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